土台敷き
基礎の上に土台を設置していくことを、「土台敷き(どだいしき)」と言います。
この日は珍しく雪が積もった日でした。
基礎パッキン工法
土台を含む床下の湿気対策として、基礎に穴を開け、そこに床下用の換気口「床下換気口」や「風窓」を設けていました。しかし、開口部をつくるとどうしても基礎の強度が落ちてヒビが入りやすくなったり、換気口の位置や方向によっては上手く換気できないこともあるため、最近ではあまり見られなくなりました。
主流は「基礎パッキン工法」。基礎コンクリートと土台の間にパッキンを置いてすき間で換気を行う方法です。この方法の場合、基礎の全周にわたってすき間ができ、開口部がないために基礎の強度も高めることができます。
上棟
土台敷きが終わると、土台の上に柱を立てて、その上に梁などを載せていきます。
最近では、プレカット工法が使われることがほとんど。プレカット工法とは、建物に使う木材をあらかじめ工場で加工しておく方法です。工場で加工するため継手などの精度が高くなり、現場での加工がほとんどないことから工期も短縮できます。
最近では少なくなったものの、上棟が終わると「上棟式(じょうとうしき)」を行うのが通例でした。これは無事に棟木が上がったことを祝うとともに、これからの工事の安全をお祈りするものです。
防水工事
建物の寿命を短くしてしまう原因の一つに、雨漏りがあります。木造住宅の場合、雨漏りを放置しておくと木を腐らせてしまい、強度が大きく低下します。鉄骨造の場合でも、雨漏りがあるとサビが発生し、耐久性を大きく下げてしまいます。
外壁面の防水も屋根と同様、横方向に張っていくのが基本であり、理想です。ただし、建物の形が複雑なときには縦張りで行います。
屋根防水
屋根の防水紙は、横張りで下側から順番に張っていきます。
屋根施工 ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%/亜鉛43.4%/シリコン1.6%で構成されており、アルミニウムの耐食性と亜鉛の防食作用により、20年以上の長期にわたり錆を防ぐ、いわば「良いとこどり」の屋根材です。
ガルバリウム鋼板は永久に錆びない素材ではなく、メンテナンスが必要な屋根材です。
「1年に1回の水洗い」「10年に1回の業者点検」「20年に1回の塗装」が理想です